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おそらく誰もやってこない、隠れブログ。その昔書き散らしたものを、さりげなく・・
Posted by - 2026.06.26,Fri
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Posted by proteus - 2008.06.29,Sun
瀬を行く
淵を行く
流れの中で
一回転して
思わぬ後ろの光景を見る
私たちの目に映じた後ろの光景以上のものは
どんなに分厚い歴史の書物の中にさえもなかった
眩しく語られる伝説も五十音の内でしかない。不定かな神話も同様

大きく曲がると鉄道が見えてくる
線路も急カーブしていて
ライトは素早く一面を照らし出し
そしてトンネルの中を照らし出す
線路がその奥へ、ずっと続いているのが見えても
あまりに真っ暗で、奥は行き止まりのように感じられる
ぼくらのすることもこの中で終わり、
トンネルは必ず向こうへ抜けていると、信じられない時がある
時の流れと同じ早さで流れているから
ずっと以前に経験した筈の峡谷の風景を、再び見て
全く新しい平野の風景の中にも入り込んでいくだろう

きのうも下っていた
きのうも遡る列車も見た
川を下る列車も見た
行方は知らない
私の行方も知らない
地図でみると分水嶺はここだ
河口はここだ
線路と川はここまで一緒だ
時の流れと同じ早さで流れ
ずっと以前のよく似た光景に出会い
全く新しい景色の中に入る
それらはいつも前にあり
決して振り返ることは出来ないのだが
思わぬ後ろの光景を見たということは
急に流れが緩やかになって起こった
ごく稀にある自然現象なのさ

'74, 4/14
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Posted by proteus - 2008.06.29,Sun
走ってきたのだ
あなたたちが
石を拾い上げて
首を傾げたところから

私にはあなたが見えるけれど
あなたたちは更に書物をひろげて
私を調べようとするばかり
たずねてほしいけれど
私は、道にただよっている匂いだ
なんだてことを人は知らない

ほこりで薄黒く汚れた
窓がすぐ道に面している古い通りに
車が一台通ると
人は軒下に身をすり寄せ
私ははじきとばされる
やがて油の中の水のように
玉になって落ちてきて
身を震わせながら大きな玉になる

私は走ってやってきたのだ
あなたたちが
土を掘り起こして
首を傾げたところから

たずねてほしいけれど
私は、車窓から外を眺めて過ぎる旅行者の目には見えない
あなたたちは
石を並べ、土くれを並べて考えるだけ。
私にはあなたが見えるけれど
あなたたちは更に書物をひろげて考えるばかり
たずねてほしいけれど
私は道にただよっている匂いだから
目をこちらに向けて

 '74, 3/19
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